大畑家に伝わる古文書
大畑家は、遠祖を上野国(群馬県)小幡の城主とする旧家で、この地に土着後、寛文年間(1673〜1693)から紺屋業を営み、赤穂浪士の討入装束や名力士雷電の浴衣を染めたなどの口碑伝承がある。
武者絵のぼりの制作を始めたのは明治22年からで、以来3代にわたって現在に至っている。
関東甲信越手仕事会を勤めた2代目耕雲(力三)は、日本の武者絵のぼり描きNo.1として栃木県無形文化財に指定され活躍し、現在は3代目耕雲(英雄)によってその技術が継承されている。
約300年の歴史をもつ大畑家の伝統武者絵は五月節句の武者絵のぼりの他、陶器、掛軸大谷石、欅板などに勇壮に描かれふるきよき時代の郷愁を誘う。
昭和51年には天皇、皇后両陛下御前にて武者絵描きを実演し、郷土栃木の手仕事の美を披露している。(右記写真参考)
武者絵のぼりには型染めと手書きとがあります。
昭和天皇御前にて親子で武者絵描きを披露する(1976年)
武者絵は主に歴史上名を馳せた武将を勇壮に描いたものです。武者絵には武者絵のぼりの他に、絵巻物・歴史画・大和絵・凧などに描かれています。武者絵のぼりは江戸中期頃、初めは武家社会の間で端午の節句頃になると旗差物、吹き流と共に鍾馗の絵や武将の姿を描いて庭先に飾りました。後に一般大衆化しました。
元禄14年 江戸紺屋と称し紺屋を創業。副業に絵のぼりも描く。
明治22年 武者絵のぼり友染型染を考案し染めあげる。手描き鯉のぼりを制作。
昭和29年 日本民芸協会褒賞。
昭和40年 日本ナンバーワン展表彰。
昭和45年 万国博覧会出品し好評。
昭和49年 武者絵のぼり捺染型染を考案し制作する(綿)
昭和50年 栃木県文化財功労賞受賞。鯉のぼりも捺染で制作(綿)(2代目耕雲)
昭和51年 天皇・皇后両陛下御前にて武者絵実演の光栄に浴す。
昭和53年 栃木県無形文化財に認定(2代目耕雲)